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| 問題解決型図書館-受動から能動へ意識改革- |
日本薬学図書館協議会会長 永井 恒司 |
図書館という言葉は、“紙”に蓄えられた情報(図書)を管理する場のイメ-ジが 強く、今日のように情報の多くが“電子”で蓄えられるようになると、図書館はいらないという暴言に発展する危険性がある。
しかし、本来、図書館の内容は変貌し ていくべきものである。
日本人は、言語上の理由かもしれないが、とかく言葉にこだわるようで、古い言葉は惜しみなく捨ててゆく傾向がある。
現に図書館といわず に情報センターと呼ぶ機関も現れている。情報センターとなると、教育研究や文化活動と関係がない場合もある。やはりLibraryでなければならないであろう。
英語を使う国で、Libraryがなくなるとは思えない。
確かに、これからは図書の管理だけを業務とする受動的な図書館では生きな がらえるのが難しくなるであろう。したがって、図書館はその内容を変えて発展することを考えるべきで、そうであれば無限の夢がある。
話は少し飛躍するかもしれ ないかもしれないが、月に人類を送り込むことに成功したアポロ計画は、図書館 学(広義の)がとてつもなく大きな働きをしたが故にもたらされたと言えよう。
アポロ 計画の基盤になる単独の科学があるわけではない。たとえば、大学にアポロ計画学なる講座はない。あらゆる科学技術を集積・調和することに役立つ図書館学がその成功を導いたのである。
したがって、少し話の次元を下げ、図書館が大学や 企業における教育研究や開発研究をコーディネートする問題解決型のセンターとして機能するようになれば、いかに大きな発展があるか計り知れないところであ る。
日本の薬学界で、「薬学とは何か」が活字になって論じられてはいるけれども、 Unit Scienceを人間の幸せのために役立てるためのScience(Science of Science) は議論されないように思う。同様に、研究についても個々のものは優れているとし ても、定まった目的のためにいかに集積・調和させる研究(Research on Research) が弱いように思う。
ここで言うScience of Science及びResearch on Researchそれぞ れの最初の単語のScience及びResearchは広義の図書館学であると言いたい。
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